“どうでもいいこと”にこそ、人生の意味が宿る 〜AI時代に問われる人間らしさ〜

コラム

AI時代に、ふと浮かんだ言葉

最近、AIの話題を聞かない日はありません。

SNSも、ニュースも、仕事の現場も、
いつの間にか“AI前提”で動いている。

そんな中、仲間との雑談の中で、
ふと口にした言葉が自分の中で残っています。

「これからの人間は、どうでもいいことに価値を見出すようになる」

これって、ただの思いつきじゃなくて、
案外本質なんじゃないか——

そんな気がしてきたんです。

今回は、
AIがどんどん人間に近づいてくるこの時代に、
「人間らしさって何だろう?」という話を、
ゆるく考えてみたいと思います。


AIが“正しさ”を決める社会が来たらどうなる?

たとえば、
SNSに投稿した内容が
AIによってスコア化される世界。

「この人は社会性がある」
「これは攻撃的だから減点」——

そんなことが自動で判断される時代が、
すでに現実になりつつあります。

中国の信用スコア制度はその典型ですが、
日本でも就活やビジネスの場面で
過去の発信やネット履歴が見られるのは
当たり前になってきています。

「これ言ったら不利になるかな?」
「AIに“好かれる”投稿にしなきゃ」

そんな気づかいが無意識に染み込んでいくと、

本音や感情を抑えて、
当たり障りのない発言ばかりになる。

それって、
“安全”ではあるかもしれないけど、
“自分らしい”とは言えないよなあ、とも思うのです。


でも、それで本当に幸せ?

もしAIに好かれようとがんばってばかりいたら、

誰かにイラッとしても飲み込む、
何かに違和感を持っても黙って流す、
“いいね”がつくような前向きな言葉だけ並べる——

……そうして心に溜まったモヤモヤは、
どこに行くんだろう?

もしかしたら、
家族や部下にきつくあたってしまうかもしれないし、

「AIには優しく、人間には冷たくなる」——

なんて皮肉な現象も起きるかもしれません。

本来、
私たちはもっと感情的で、
めんどくさくて、
矛盾だらけな存在です。

だからこそ、
そういう“余白”を持てる社会の方が、
人に優しくなれる気がする
のです。


“どうでもいいこと”が、実は大事だったりする

たとえば——

  • お気に入りのマグカップで飲む朝のコーヒー
  • 子どもが描いた意味不明な絵にツッコミを入れる時間
  • 推し活に費やす、誰にも理解されない情熱

これ、
AIには「意味がない」と判断されるかもしれません。

でも、
それってほんとに“ムダ”なんでしょうか?

むしろ、
そういう時間こそが
「生きててよかったな」って
思える瞬間だったりしませんか。

人間って、
「意味がなさそうなものに、自分なりの意味を見出す」天才
なんです。

AIにはできない、
“寄り道する力”が、私たちにはある。

それが、
人間らしさであり、
豊かさでもあるんじゃないかと思うのです。


ユミエールとしてできること

私たちユミエールは、
心理学や自己理解の学びを通して、
「ことばにならない想いに、ちゃんと目を向ける」ことを
大事にしています。

たとえば——

  • どんな感情も否定せずに、まず“ある”と認めること
  • 「なぜそれが大事なのか?」を、自分の言葉で探ってみること
  • 人に話すことで、自分の中の感覚が整理されていくこと

こうしたプロセスを通じて、
自分の価値観や、心の軸を
少しずつ見つけていけたら。

AIの正解じゃなくて、
“あなたの正直さ”に立脚した人生が送れるように。

そんな願いを込めて、日々活動しています。


おわりに:あなたにとっての“どうでもいいこと”は?

全部がAIに評価される世界って、
息が詰まりますよね。

だからこそ、
「くだらないけど好き」
「意味はないけど、なんか大事」——

そんな感覚を、
どうか大事にしてほしいと思うのです。

夜道で咲いてた雑草が
なんだか綺麗だったとか。
ひとりでお風呂で歌ったら
ちょっとスッキリしたとか。

「それ、どうでもよくない?」
って笑い合える社会の方が、
なんだかあったかい。

ユミエールでは、
そんな“ちょっと立ち止まる視点”を
これからも届けていきます。

あなたの中にある、
“意味のないように見えて、
実はとても大事なこと”。

それを
一緒に見つけていけたらうれしいです。

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